「工場勤務って死亡事故・災害が多いってホント!?」
私ヤマトは高卒で工場勤務を8年以上やってますが、デスクワークに比べるとケガが多いのは間違いないです(汗)
「工場勤務がきつい8つの理由」でも書いてますが、3K作業(きつい・汚い・危険)がありますので…
この記事では実際にニュースになった、工場勤務者の死亡事故・重大災害をまとめました。
デスクワークから工場に転職するか迷ってる人は、ケガをしないためにも読んでおきましょう。
骨折くらいならまだしも、指が飛んだり、片腕をなくしたり、死んでしまったら人生終わりなので…
東京久が原の化学装置製造会社「日本テクノ」で爆発発生。
作業場で働いていた49歳の男性が死亡。80代の男性はケガをした。
建物の周りに窓ガラスが飛散。住宅街のため近隣住民は騒然となったようです。
大分市の日本製鉄の工場敷地内で、35歳の協力会社の人が被災。
溶けた鉄を運ぶための設備の補修作業中に耐火レンガが崩れ下敷きになった。
愛知県の東洋紡犬山工場で近隣住民に聞こえるくらいの爆発音が発生。
包装フィルムを製造する機械から出火し、取り残された社員2名(37、55歳)が死亡。
火災の消火にあたっていた1名が火傷によるケガ。
滋賀県にある旭化成守山製造所の工場で爆発が発生。
従業員が工場内にいた解体業の男性が倒れているのを発見。
工場内には約400人いたが全員逃げており、ほかの人は無事だったようです。
三重県のホンダ鈴鹿製作所で配電盤あたりから爆発音あり。
ホンダの社員(21歳) 派遣社員(27歳)が火傷による重傷。
ショートした配電盤の火花を浴びた可能性が高いとのことです。
JFEスチール西日本倉敷製鉄所で、福山市に住む建設業の社員(45歳)が、落下してきた鉄板の下敷きとなりました。
落下してきた鉄板は重さ1枚あたり30キロあり、18枚の下敷きになったと書かれてるので、避けきれなかったと思われます。
鉄板は針金で束ねられており、クレーンで運搬中に落下したそうです。
クレーンで鉄板を運搬するさいに、鉄板が落下して下敷きになっています。
ニュースによると針金で束ねられていたと書かれてるため、重さに耐えれず切れたんだと思われます(推定)
玉掛けをする人は、クレーンの吊り荷が落下して挟まれる危険に注意して作業しましょう。
日本1位の製鉄会社、新日鉄住金(現 日本製鉄)の名古屋製鉄所で、コンベアに巻き込まれて被災しました。
石炭を運ぶためのコンベアーに乗って、汚れを清掃する作業をしてたところ、突然コンベア−が動きだして挟まれたとみられる。
一緒にいた作業員が気付いて上司へ連絡。警備員が119番通報。病院へ運ばれたが死亡した。
停止中の設備がなんらかの原因で急に動きだし、挟まれる災害は多いです。
設備の電源を切って作業をするように言われてるはずなんですが…
コンベアーが急に動きだしたということは、電源を切れてなかったんでしょうね。
愛知県にあるトヨタ自動車の上郷工場で、エンジンの部品製造機械を移設中。
ジャッキで持ち上げていた機械がバランスを崩して、男性の頭の上に倒れたようです。
トヨタ自動車は災害が起きてないイメージでしたが、私ヤマトが知らないだけで死亡災害が発生してたんですね…
ジャッキ・チェーンブロック・クレーンなどで持ち上げる機械は、軽そうに見えて1トン以上あることが多いです。
物が倒れてきて挟まれた。機械に指を詰める災害はよくあるので、気を付けて作業しましょう。
兵庫県の神戸製鋼高砂製鉄所で大型クレーンが転倒。
子会社のコベルコ建機が納品前テスト中にアームが折れた可能性がある。
くわしい原因はわかりませんが、クレーン運転士も、周囲の作業員もクレーンが倒れるとは思ってなかったでしょうね…
兵庫県の神戸製鋼所加古川製鉄所で死亡災害。
クレーンで吊り上げていた鉄板が、高さ22.5メートルから落下。
地面で跳ね返って作業員に当たった。
エリエールで有名な大王製紙で火災がありました。
通行人の男性から119番通報。工場のコンベアーが燃えており、消防車15台以上が出動して5時間以上かけて鎮火させたようです。
不幸中の幸いにもケガ人はいませんでした。
兵庫県高砂市高砂町の三菱製紙高砂工場で死亡災害。
約2.5トンの2本のロール紙に挟まれた。
工場内のクレーンを運転してロール紙を移動中、操作を誤ってクレーンでつるしたロール紙と別のロール紙で頭・胸を挟まれた。
秋田にある日本製紙で、配管ちかくから強アルカリ性の廃液が噴き出した。
整備をしてた3人が顔面などに廃液をあびて化学熱傷。
火災による火傷もそうですが、強アルカリ性の廃液を顔にあびたら跡が残るかも…
茨城県にある日立製作所の工場内で、高所作業台が8メートル付近で横転。
乗っていた3人が墜落転落して1名死亡、2名負傷。
硫酸を作るプラントで火災が発生。
不幸中の幸いにもケガ人はいなかったようです。
石油工場・化学工場の大企業は給料が高いことで有名です。
ただ危険物を取り扱うので、火災はちょこちょこ発生してますよね(汗)
火災が発生しても、人がケガをして災害にならないような対策はしてるんでしょうけど。
大手造船会社「ジャパンマリンユナイテッド 京都・舞鶴」で死亡災害が発生。
ハシゴ状のコンベアーのスキマから転落、機械に頭が挟まれたとみられてます。
中小企業に比べると、大手の方が安全なイメージがあるかもしれません。
しかしながら大企業でも災害は起きてます。
大企業だから安全というわけではないので、注意して作業しましょう。
ダンボール製造工場「アサヒ紙工」の本社で、段ボールの切断作業中におきた重大災害。
同僚が突然停止した裁断機に気付いて通報したそうです。
先ほどの新日鉄住金名古屋製鉄所でおきた死亡事故と同じで、設備が急に動きだして巻き込まれる重大災害は多いです…
大紀アルミニウム工業所滋賀工場より「設備の一部が爆発した」と119番通報があった。
工場勤務の作業員2名が火傷。1人が重傷、1人が軽傷。
爆発したと思われる設備のそばで仕事をしてたので、巻き込まれて火傷した。
アルミニウム工場にかぎらず、製鉄所・石油・化学工場などでも爆発事故は発生してます。
爆発の規模によっては、工場どころか近所の家まで吹き飛ぶことがあるので恐いですよね…
川崎市川崎区水江町の東亜石油京浜製油所の工場から出火。
38歳の男性従業員が両手足をやけどする重傷。
香川県坂出市の大手食用油メーカー「J−オイルミルズ」で、飼料用のトウモロコシを保存するサイロが爆発。
重軽傷を負った2名の男性作業員は、トウモロコシを運ぶエレベーターの溶接工事をしてた。
粉じん爆発が起きたとみて、県警は原因調査中。
大阪府若泉市にあるカーペット工事プレステージで、タンク内の清掃作業中に2名が墜落して死亡。
タンク内の中身(カーペットの接着剤)を抜く作業をしており、高さは5.4メートルあった。
タンクから有毒の硫化水素が発生しており、事故との関連性を調べている。
くわしい原因は分かりませんが、有毒な硫化水素を吸って意識がなくなり、そのままタンク内に墜落した可能性がありますね…
硫化水素はCOと違って、卵がくさったような臭いがあり、硫化水素濃度が500ppm以上になると意識低下、死亡する恐れがあります。
東京都大田区城南島のマルハニチロ子会社の倉庫で火災が発生。
配管工事のため溶接作業をしており、落下した火花が原因で火事になった可能性があります。
死亡した3人は出入り業者の40〜50代の男性。
アーク溶接、サンダー(グラインダー)の火花が原因で火災発生。
作業に夢中になってて、服が燃えてることに気付かず、火傷したという重大災害もあります。
火花が落ちる箇所に、燃えそうな物が置いてないかチェックしてから作業しないと危険ですね…
農薬メーカー「エス・ディー・エスバイオテック」から爆発音+煙が上がってことに近隣住民が気付き119通報。
工場内で仕事をしていた関連会社の従業員(35歳)が死亡。
エス・ディー・エスバイオテック横浜工場では、農薬・肥料などを製造。
オフィス街のデスクワークでは、火災・爆発に巻き込まれることは少ないですよね?
しかし工場勤務だと、火災・爆発事故に巻き込まれる可能性は上がります。
たまたま近くで作業をしてたら、保護具をちゃんとしてても避けようがないんですよね…
医療品向けの材料を作る工場「プロテインケミカル 福井工場」で爆発が発生。
爆発音に気付いた、別の工場から119番通報があったことから、被害の大きさがわかります。
1名死亡、1名重傷、10名軽傷の重大災害。
工場の建物は天井・壁に穴があき、窓も吹き飛ばされいたようです。
プロテインケミカル福井工場の従業員は20数名らしいので、半分以上の社員が被災したことになります。
爆発事故は本人が気を付けようと思っても、どうしようもない部分があるので、工場勤務をしてる身としては恐いですね…
コンクリート製品から鉄板を外すための機械を清掃中、急に機械が動きだして挟まれた。
群馬県のコンクリート製造会社「坂東コンクリート工業」の社員(58歳)が胸部圧迫で死亡。
機械が誤作動した可能性があるとして調査。
機械の清掃中に挟まれる。巻き込まれる災害はよく聞くのでお互い注意して作業しましょう。
屋根の解体作業中、足場の上に倒れてるのを別の作業員が発見。
鉄製の足場に、むき出しになった電線が接触しており、感電の可能性が高いそうです。
CO中毒もそうですが、電気も目に見えないので恐いですよね。
家庭用の100Vでも感電死する可能はありますし、工場用の200V電圧だと危険度はアップします。
工場で使ってる道工具はボロボロになっており、漏電してる可能性もあるので気を付けて作業しないとダメですね…